10月4日、奈良市の住宅街で、男性が車にはねられて死亡した事件で、警察は6日、
奈良市に住む58歳のタクシー運転手の男をひき逃げなどの疑いで逮捕しました。
この事件は4日の午前5時ごろ、奈良市恋の窪の市道で、奈良市南永井町の会社員、
桐山典之さん(35)が倒れているのが見つかり、その後、死亡したものです。
警察ではひき逃げ事件の疑いがあるとみて、5日の朝、現場付近で検問を行い、不審な車が
通っていなかったかを調べました。
その際、奈良市東九条町のタクシー運転手、伊藤博容疑者(58)が、「前日、路上に黒い物が
あった」と話したことから、その日の夜、警察に出頭を求め、本人の乗用車を詳しく調べた結果、
車の底の部分に何かとぶつかったような跡があり人の毛の髪の一部がついていたことがわかりました。
このため、警察は伊藤容疑者が桐山さんを車ではねて、そのまま逃げた疑いが強いとしてひき逃げと
自動車運転過失致死の疑いで逮捕しました。
調べに対して伊藤容疑者は、「黒い箱のようなものを避けたと思うが、ひき逃げをしたという実感はない」と
容疑を否認しているということです。
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