【兵庫】自転車ブーム落とし穴 県内事故10年で1・4倍 横浜では携帯電話使用しながら事故で女子高生に5000万円の賠償命令も

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1やまねずみφ ★
兵庫県内で、自転車運転が原因の事故が10年前の1・4倍に増えていることが、兵庫県警のまとめで分かった。
健康志向やエコブームに乗り利用が増えているが、利用者側には相手にけがを負わせるかもしれないという意識が
乏しい。保険加入率は低調で今後、訴訟などに発展する事例が増える可能性もある。県警は、悪質運転への
取り締まりを強化する方針だ。

警交通企画課によると昨年、自転車の運転が原因とみられる事故は2641件。10年前は1860件で約1・4倍になった。
今年1月〜8月も前年同期より251件多い1947件に上った。交通事故の総件数が近年減少する半面、自転車事故の
増加傾向が目立っている。

大事故につながるケースも珍しくない。今年3月、神戸市兵庫区の交差点で自転車とバイクが衝突、自転車の男性は重傷、
バイクの男性が死亡した。同課によると、1〜8月、相手に重傷以上のけがを負わせた事故は69件に上った。

県警は信号無視など違反行為に対し、切符を交付するなど取り締まりを強化。取り締まり件数は2005年は3件だったが、
06年17件、07年75件と急激に増え、08年は156件に上った。今後も、危険運転は積極的に取り締まるという。

自転車事故の加害者の中には、保険に加入しておらず相手に多額な損害賠償を求められるケースもある。県警によると、
05年、横浜地裁は携帯電話を使用しながら自転車を運転し、歩行中の女性に後遺障害を負わせたとして、
5000万円の賠償命令を女子高生に下した。

登録店で有料の点検整備をすると、最高2000万円の保険が付与される「TSマーク保険」を扱う日本交通管理技術協会
(東京都)によると、同保険の加入率は約2%。同協会は「車の自賠責保険のような強制力がないため加入率は低く、
治療費などが自己負担となる場合が多い。万一の事態に備えて加入してほしい」としている。

神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002415368.shtml