【社会】名古屋刑務所看守、受刑者から航空券 収賄容疑で書類送検

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1海坊主φ ★
名古屋刑務所(愛知県三好町)の刑務官が、職員親睦会の会費を着服したり、受刑者に便宜供与
した見返りに航空券を受け取ったりしていたことが分かった。この職員は、同刑務所で2002年に
受刑者2人が革手錠のベルトで腹部を締め付けられ死傷した事件で、特別公務員暴行陵虐致死傷罪
に問われ、07年に無罪が確定した佐藤孝雄看守(32)。同刑務所は2日、同看守を業務上横領と
収賄の疑いで書類送検し、懲戒免職とした。容疑を認めているという。

同刑務所の調べでは、佐藤看守は今年1〜6月、30代の男性受刑者から依頼を受け、数十回にわたり
正規の手続きをせずに知人との手紙のやりとりを仲介し、万年筆や睡眠薬などを差し入れ。自分の携帯電話
を貸し与えたり、カメラで受刑者同士の写真を撮って渡したりもしていた。
送検容疑では、佐藤看守はこの受刑者から5月下旬〜6月上旬にかけ、便宜供与の謝礼と認識した上で
中国への往復航空券(3万2000円相当)を受け取ったとされる。このほか08年3月から12月にかけ、
会計係を務めていた同刑務所処遇部作業部門の職員親睦会の会費約192万円を着服したとされる。

佐藤看守は00年から同刑務所に勤務。革手錠事件で02年12月〜07年4月は休職していた。
【名古屋刑務所革手錠事件】 2002年5月、佐藤孝雄刑務官ら5人が腹部を革手錠のベルトで締め付けて、
受刑者を死亡させたとして、特別公務員暴行陵虐致死罪などで起訴された。名古屋地裁は「同刑務所では
革手錠の使用が慣行化しており、任官約2年の佐藤刑務官が違法性を明確に認識していたとは言えない」として、
07年3月、佐藤刑務官に無罪判決を言い渡した。

この事件発生の4カ月後の9月には革手錠で受刑者が重傷を負った事件もあり、佐藤刑務官を除く5月事件の
4人と別の1人が関与したとされる。一連の事件で佐藤刑務官以外の有罪判決を受けた5人中4人は控訴。
名古屋高裁で無罪を主張し、公判中。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009100290171453.html
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