★脱税事件、久間元防衛相が弁護側証人に 11月初公判
今回の衆院選で落選した自民党の久間章生元防衛相(68)が、防衛利権をめぐる
所得税法違反(脱税)などの罪で起訴された社団法人「日米平和・文化交流協会」
の専務理事・秋山直紀被告(59)の公判に、弁護側証人として出廷する予定で
あることがわかった。初公判は東京地裁(朝山芳史裁判長)で11月2日に開かれ、
来年2月10日に結審する予定。
久間氏は交流協会の理事を務めている。
弁護人によると、12月2日の公判で、被告人質問に続いて久間氏が証言に立ち、
秋山被告が防衛面で果たしてきた役割などについて証言する見込み。
秋山被告は「政界と日米の軍需産業を結ぶパイプ役」と呼ばれた。日本の軍需
メーカーや商社から受けとったコンサルタント料など計約3億1400万円を隠し、
約9900万円を脱税したなどとして、08年8月に起訴された。弁護側は脱税を
否認し、争う方針を示している。
防衛利権の解明に向けた一連の捜査では、政・官・業の癒着が焦点となった。
久間氏は当時、「秋山君に金が入ろうが入るまいが、我々に入ったことはあり得ない」
と述べ、秋山被告と政界の資金的なつながりを否定していた。
2009年9月30日19時32分 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200909300159.html