亀井静香金融相は27日、テレビ朝日の番組で、自身の提案した借金返済猶予策の検討が
銀行株の売りを誘っていると指摘されたことについて、「私が言ったから株が下がるほど
脆弱(ぜいじゃく)な銀行は、銀行業を営んでいる資格がない」と述べた。金融相は銀行への
幅広い監督権限を持っており、あいまいな基準で銀行の「資格」を論じる発言が適切かどうか、
議論を呼びそうだ。
亀井氏は、中小企業や住宅ローン利用者の銀行への返済を3年程度猶予することを提案。
この日の番組では、中小企業の一部については元本だけでなく金利の返済猶予も検討
すると述べた。
銀行株の値下がりについては、番組終了後に記者団に「(返済猶予で)信用を失うほど
投資家や国民から信頼されていないのなら、まず金融機関が自ら反省しないといけない」と
強調した。
また、亀井氏は閣僚の一部や民主党内から猶予策への異論が出ていることについて、
連立3党で合意済みの政策と反論。鳩山由紀夫首相の理念に沿った政策だとして、
「総理は私を更迭できっこない」と強気の姿勢を崩さなかった。
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