【論説/毎日】公約した政策は本当に必要なのか。軌道修正すべきことが見つかれば修正する。それも政権政党への期待だ

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910名無しさん@十周年
近聞遠見:新たな「無駄」を生むな=岩見隆夫
ttp://mainichi.jp/select/seiji/iwami/news/20090926ddm002070061000c.html

鳩山新政権の看板政策である<子ども手当>論争を聞きながら、考え込むことが多い。
子育て政策について、民主党は深い論議をしてきたのか。
今春、民主党が麻生政権の定額給付金に強く反対した理由の一つは、
高額所得者にも支給する一律バラマキの愚策にあった。
それをこんどは民主党がやろうとしている。藤井裕久財務相は、
「豊かな家庭とか、貧しい家庭とかは何の関係もない。子どもは社会からの預かりものという前提に立っている。
民主党のマニフェスト(政権公約)には『所得制限なし』と書いてある。マニフェストは断固守るということだ」
と言うが、マニフェスト至上主義は危うい。公約を貫く構えは貴重だが、批判封じになりかねない。

民主党幹部の一人は、
「子ども手当も高速道路無料化も、このままでは危険だ。子育てで参考にしたフランスの政策には、
手当だけでなく、総合的な支援戦略があった。だから出生率がアップしたのだ。日本には戦略がない」
と明かした。

選挙用のバラマキ型マニフェストにこだわりすぎると、民主党は墓穴を掘る。
肉付けし、現実的に練り直すのは期待を裏切ることにならない。
言わずもがなのことだが、要は党益でなく国民益だ。