花王は16日、特定保健用食品「エコナ」シリーズ全商品について、17日に
出荷を停止し、販売を自粛すると発表した。対象は、食用油やマヨネーズ、
ドレッシングオイルなどシリーズ46商品と、同商品を使ったドッグフード
13商品を合わせた計59商品。
商品に「グリシドール脂肪酸エステル」が多く含まれ、発がん性のある
「グリシドール」という物質に分解される可能性があるため。同社では、
「安全性に問題はない」としているが、グリシドールに分解されるメカニズムや
可能性がよく分かっておらず、欧州を中心にグリシドール脂肪酸エステルの
安全性を懸念する声が高まっていることから、販売を見合わせることにした。
グリシドール脂肪酸エステルが多く含まれる理由については、「製造する際の
脱臭工程が原因」としており、11月中には一般的な商品と同程度の量に抑える
技術を確立し、来年2月をめどに販売を再開したい考え。
エコナは花王の主力商品のひとつで、年間売り上げは約200億円。
産経msnニュース 2009.9.16 16:55
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090916/biz0909161656009-n1.htm