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迫る時効　両親ら『情報を』　上智大生殺害から１３年　2009年9月9日 夕刊

　東京都葛飾区柴又で一九九六年九月、上智大四年小林順子さん＝当時（２１）＝が殺害され、自宅が放火された事件から丸十三年となる九日、小林さんの両親らが自宅跡地で献花した。

　事件は公訴時効の成立まで二年を切り、警視庁の捜査員や地元の防犯関係者らは同日、近くの京成金町線柴又駅などでビラを配り、事件の解決につながる情報の提供を呼び掛けた。

　小林さんの父賢二さん（６３）は今年二月、公訴時効撤廃を求める犯罪被害者遺族の会「宙（そら）の会」を結成し、私費で五百万円の懸賞金も設けている。

　献花式には、同会メンバーで世田谷一家四人殺害事件の遺族宮沢良行さん（８１）、節子さん（７８）夫妻や、小林さんと命日が同じ愛知県豊明市の殺人放火事件の遺族らも参列した。

　賢二さんは「時効はますます現実味を帯びている。一日でも早く解決できるよう警視庁の捜査力に期待している」と話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009090902000222.html