肥満などメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や妊娠は、新型インフルエンザによる
死亡の危険性を高める恐れがあることが、フランスの研究チームの分析で明らかになった。
肥満は、これまでの季節性インフルエンザでは死亡の危険因子とは考えられておらず、
新型の特徴である可能性もある。研究論文は欧州の専門誌(電子版)に掲載された。
研究チームは、世界保健機関(WHO)や各国保健省などが発表したデータをもとに、
4月4日〜7月16日に新型インフルエンザで死亡した27か国の574人を分析。
生前の健康状態が分かる241人のうち9割に持病があった。最も多かったのが、
そのうちの3割を占める肥満や糖尿病などのメタボ患者だった。
妊婦は、死亡した20〜39歳の女性の3割で、
季節性インフルエンザと同様に新型でも死亡の危険性が高まるとみられる。
研究チームは「肥満が重症化にどのような役割を果たしているのか、
さらに詳しく調べる必要がある」としている。
8月22日23時30分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090822-00000733-yom-sci