【経済】3D家電、お茶の間へ テレビやゲーム機の実用化急ぐ

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1かなえφ ★
 映像が飛び出したりして立体的に見える三次元(3D)技術を活用した家電の開発競争が熱を
帯びている。映画では3Dアニメが人気を呼んでいるが、家電メーカーは「近い将来、お茶の間にも
3Dブームが広がる」と期待。パナソニックやソニーは3D対応のテレビやブルーレイディスク(BD)
プレーヤー、ゲーム機などの開発を急いでいる。

 「来年は家庭向け3Dの元年にしたい」。パナソニック幹部は21日の3D技術説明会で3Dテレビの
来年発売を目指して、実用化を急ぐ考えを示した。3D対応で先行する映画で、アニメやアクションものを
中心にした3Dソフトが世界的なブームとなっているためだ。日本でも夏休み向けに公開された
「モンスターVSエイリアン」(パラマウント)や「ボルト」(ディズニー)など3D映画が親子連れらの人気を
集め、「今年は3D映画元年」(業界関係者)と言われる。家電業界でも「近い将来、放送や娯楽ソフトも
3D化が進み、家庭向けテレビでの利用も広がる」と見られている。

 3D映像は人や動物など物が飛び出したり、風景が奥行きがあるように見えたりするのが特徴だ。
画面には一つの映像を別の角度から同時に撮影して合成したものが映り、専用メガネで見ると立体的に
感じられ、視聴者は登場人物がさわれるくらいの臨場感が味わえる。

 ハリウッドに画像研究所を持つパナソニックは、米20世紀FOXが12月18日に全世界で公開する
予定の3D映画「アバター」(ジェームズ・キャメロン監督)の共同プロモーションを行うなど、米大手映画
各会社とも連携。来年の3Dテレビ発売に向けて3Dブームを一層広げたい考えだ。

 一方、07年から映画館向けデジタル映写機市場に参入したソニーは、映写機に取り付ければ
3D映像を流せる専用レンズユニットを米国の映画館に導入。家庭向けでは3Dテレビのほか、据え置き型
ゲーム機「プレイステーション3」への応用も急いでいる。

毎日 2009年8月21日 21時21分
http://mainichi.jp/select/today/news/20090822k0000m020095000c.html