散髪やラーメンで地球温暖化防止を――。冷房を控えめにして軽装で働く「クールビズ」の活動にこの夏、
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)と日本ラーメン協会が乗り出した。エアコンの温度設定のほか、
なるべく短い髪形を薦め、冷たいシャンプー、冷たいラーメンも提供。省エネに加えて店のアピールにも
なるとして積極的に取り組む店が増え、環境省も「クールビズ理容室」「クールビズラーメン」の
ステッカーを作って参加店に配り、後押ししている。
全理連は6月、冷房を28度にする「クールビズ理容室」運動を約7万5000店の全加盟店で始めた。
メントール成分を増やして清涼感を強めたシャンプーや、冷蔵庫や氷で冷やした「冷シャンプー」の普及にも力を入れている。
「髪を1センチ短くして体感温度を1度下げる」をキャッチフレーズに、「クールビズ・ヘアスタイル」も提案。
兵庫県川西市の理容師・武田嘉代司さん(49)は「冷たいシャンプーは男性客の9割、
短めの髪形も4割が試してくれて、評判もいい」と手応えを語る。
日本ラーメン協会(約700店)は、空調の弱冷化とともに、冷たい「クールビズラーメン」のメニュー作りを呼びかけ、
首都圏を中心に参加店が増えている。
「九州らーめん亀王」チェーンは、氷や果物入りのラーメンを開発し、近く大阪・梅田総本店で提供を始める。
別の店舗では売り上げの一部を国連児童基金(ユニセフ)に寄付する「地球LOVEらーめん」を登場させたり、
廃油リサイクルを始めたりしている。
ラーメン協会は「ラーメン1杯あたりの二酸化炭素排出量を減らせるよう活動を続ける」という。
(2009年8月13日 読売新聞) 理容、ラーメン業界がクールビズ運動に乗り出す 髪を1センチ切ると体感1度下がる
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090813-OYO1T00698.htm?from=main3 「クールビズ理容室」のステッカーを張った店(兵庫県川西市で)
http://osaka.yomiuri.co.jp/photo/20090813-285974-1-N.jpg