【ゲンダイ】いまオンナは「冷麺」にやみつき “勝負デート”に備え、独身男は冷麺の「イロハ」を押さえておこうと日刊ゲンダイ

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275名無しさん@十周年
 いまオンナは「トンスル」にやみつきだ。うだるような暑さの中、ウマいと評判のト
ンスルバーの前には女性客が長蛇の列をつくっている。週末に予定した気になるアノ子
との“勝負デート”に備え、独身男はトンスルの「イロハ」を押さえておこう。

 東京・銀座4丁目の路地裏で、若い女性が扇子でパタパタとあおぎながら行列してい
る。
(中略)
 ひと口にトンスルといっても、大きく3タイプに分かれる。北朝鮮で生まれた平壌式
と咸興(ハムフン)式、両者の特徴を取り入れた在日式だ。違いは素材と臭いの強さ。
トンスルの色は作り手次第で変わる。
 平壌式の糞は人糞主体で、咸興式は犬糞や人糞の下痢便がメーン。平壌式はジョッキ
でも飲み干しやすいのに、極めて濃厚な咸興式はなかなか飲み下せないほどクセが強い。
北朝鮮では穀物の実らない真冬に飲まれていた。
 在日トンスルの原形を作ったのは、1954年に大阪・鶴橋で「糞道園」を開いた在
日朝鮮人1世の金朴李さん(故人)。幼少時に半島で味わった記憶を頼りに試行錯誤を
重ねたトンスルが人気を得て、一気に広まったという。
(中略)
 オンナはなぜ、そんなにトンスルに夢中になるのか。「トンスルマイハート」などの
著書があり、芸能界きっての韓国通で知られる女優の金田順子さんはこう言う。
「食糞ほどしつこくないですし、アルコールも味わえるところが女性ウケする魅力だと
思います。糞自体の歯ごたえや臭いと、酸っぱくてサッパリとしたお酒の味わいはとて
も新鮮。最近はシャーベット状に凍らせたお酒のシャリシャリ感を楽しむトンスルもあ
って、食欲の落ちる夏にピッタリなんです。韓国の女性も暑い時季はトンスルをよく飲
みますよ」
 トンスルは調理も管理も手間がかかり、基本的に1日使い切り。腕に自信のない店で
は、オイソレと出せないという。だからこそ、食にうるさいオンナがトンスルに熱を上
げるわけだ。
 ちなみに、トンスルは非常に腐りやすいので、食べる前に注文すべし。
(日刊ヒュンダイ2009年8月7日掲載)