★ゴルフ場めぐり三セクを提訴 '09/8/8
解散を検討している広島県出資の第三セクター「広島エアポートビレッジ開発」(三原市、HAV)が
運営するゴルフ場をめぐり、東京都内の男性が預託金1200万円の返還を求める訴えを
広島地裁尾道支部に起こしていることが7日、分かった。
ゴルフ場は「フォレストヒルズゴルフ&リゾート」。男性の弁護士やHAVによると、
男性はオープン直後の1997年6月に入会。10年後に希望すれば返してもらう約束で、
ゴルフ場建設などに充てる預託金一口1200万円を預けた。
返還期間を迎えた男性は、返還を希望したが、HAVから猶予を求められた。
昨秋には5月末までに支払う確認書を渡されたものの、支払われなかったという。
6月に提訴した男性は「広島県外に転居し、ゴルフ場を利用することもなくなったため
返還を求めたが、応じてくれない」と話している。
HAVは「係争中でコメントできない」としている。
HAVは県が43%を出資。昨秋の経済危機以降、預託金の返還を求める会員が急増し、
支払いが困難となった。このため県がゴルフ場を36億円、別の三セクがHAVが運営する
ホテルを15億円で購入し、HAVはその売却収入で預託金計28億円の全額返還することを検討している。
県は、9月の定例会にゴルフ場買収費用を盛り込んだ補正予算案など、
HAVの解散に必要な関連議案を提案するかどうか、最終調整に入る。
中國新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200908080076.html