【静岡】「軍隊を無くして戦争を止める以外に庶民が生き残る道はない」 沼津で平和の鐘の集い、被爆体験語る-広島原爆の日

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1出世ウホφ ★
◇街には死体が散乱し、路面電車の乗客即死
広島原爆の日の6日、「平和の鐘の集い」が沼津市内で開かれ、約50人が参加した。
広島で原爆投下を目の当たりにした男性が市街の様子について語り「死体が散乱し、
またぐように歩いた。指が全部溶けていたり、性別が分からない死体もあった」と、
犠牲のすさまじさを振り返った。【安味伸一】

主催は、市民グループ「香陵憲法9条の会」(中道秀毅会長)。

体験を語ったのは、同市花園町、空手道場経営、岩田成志さん(86)。学徒動員で工兵として徴兵され、
広島から福岡に向かう汽車の中で、閃光(せんこう)を見たという。

汽車を降りたのは爆心地から約2キロ離れた場所。線路伝いに歩いたという。
停車していた路面電車をのぞいたところ「乗客が行儀よく座っていた。
中に入り『おい、逃げろ』と言って肩を触ったらバタンと倒れた。即死だった。
窓ガラスの破片もなく、溶けてしまった」と話した。

岩田さんも被爆した。「体中に力が入らなかった」が、空手に精を出して健康を取り戻した。
岩田さんは「何のために軍隊があるんだと思った。戦争は最後は皆殺しみたいになる。
軍隊をなくして戦争を止める以外に庶民が生き残る道はない」と結んだ。

毎日新聞 広島原爆の日:沼津で平和の鐘の集い 被爆体験語る /静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090807ddlk22040102000c.html