【政治】 自民党の衆院選マニフェスト 官僚や組織に縛られた「ホチキス型」 支持団体のしがらみからは抜けきれず

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2擬古牛φ ★
>>1の続き

 公約は原案の段階から曲折があった。
 石原伸晃幹事長代理は7月初旬のPT幹部会合で、保育所に入所できない待機児童の解消策として
「東京都の認証保育所制度を全国に広げたらいい」と提案した。待機児童は全国に4万人いるとされ、
若い世代にアピールできる「子育て支援」分野の目玉公約にしたかったようだ。

 しかし、他の出席者はそろって「業界のことを考えれば(導入は)厳しい」と指摘した。
児童福祉法に基づく認可保育所よりも緩い基準で補助金を支給する認証保育所制度の導入を盛り込めば、
日本保育推進連盟などから反発を受ける懸念があったからだ。

 結局、認証保育所制度は見送られ、子育て支援の目玉に据えられたのが認可保育所を対象にした
「幼児教育の無償化」だった。

 自民党の政権公約は、官僚や支持団体・組織が求める政策を集め、そのままとじたという意味から
「ホチキス型マニフェスト」と揶揄されてきた。今回は、大胆な政策を打ち出すことを期待する
向きもあったが、支持団体のしがらみからは抜けきれなかったようだ。

 笹川堯総務会長は31日の記者会見で、マニフェストを「正式なものではない」と発言した
民主党の鳩山由紀夫代表を皮肉りつつ、自嘲気味にこう語るしかなかった。
 「自民党は『あれは公約ではなかった』とか、後から追加をするとか、絶対にありませんので…」

以上