高松塚古墳壁画(国宝、7世紀末〜8世紀初め)の劣化原因を調査中の文化庁は
23日、壁画の余白部とみられるしっくい片の破壊分析を、24日から奈良文化財研究所
(奈良市)で始めると発表した。粉末にして溶剤で溶かし、化学組成を分析するほか、
薄片を作成して断面構造などを観察。劣化原因の解明や保存方法の検討に役立てる。
分析対象は奈良教育大(同)の金原正明准教授が保管していたしっくい片で、十数点
あり、最大で約1センチ角。国宝指定からは外れている。1972年の壁画発見当時、石室
内で採集されたとみられ、当時の状態を良好に保っているという。
■ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090723AT1G2303B23072009.html