【社会】 被差別部落出身の町職員に、差別ハガキが44通も→福岡県議が調査に力添え→ハガキはその職員の自作自演と判明…県議ショック

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698宮浦 寛(民主・県政クラブ)
次に、八女郡立花町で発生している連続差別はがき事件についてお尋ねをいたします。
立花町において、同和地区出身であることを理由に、被害者の方に対し辞職を迫るなどのはがきが送りつけられている、
いわゆる連続差別はがき事件、これは平成十五年十二月の発生から、未解決のまま五年以上が経過をしています
。この間、地元では事件解決そして差別のない人権のまちづくりに向け町長名での啓発文書の全戸配布、
立花町議会での決議や、また広報誌での啓発など町民と関係機関において真摯な取り組みがなされてきたにもかかわらず、
平成十九年八月には差別文書とともにカッターナイフの刃が同封された封書が送付をされています。

さらに平成二十一年一月、ことしの一月ですが、合計四十四通目となるはがきが送りつけられました。
今回のはがきには、紙面いっぱいに「背中に注意」と大きく書かれています。
これは、はがきが届いたのと同じ時期に東京で発生をした大学教授刺殺事件の直後でもあり、殺人の予告を連想させる卑劣な内容であります。
私は、今回の質問を行うに当たり、被害に遭われている当事者の方にお話を伺ってまいりました。
御本人からは、言われなき部落差別、そして犯人への怒りの声とともに家族をこの不安、苦しみから解放させてやりたい、との痛切な思いが語られました。
私も事件の重大さを再度認識し、同和問題の早期解決への思いを新たにしたところであります。

そこで、この事件の早期解決に向け、知事並びに県警察本部長にお尋ねをいたします。
まず知事は、この事件に対しどのような認識をされているのかお尋ねをいたします。
次に、県として立花町が取り組む啓発活動等への支援強化の必要があると考えますが、
同町の取り組みに対しこれまでどのような支援を行ってきたのか、また今後どのように進めていくのかお聞かせください。
さらに、本県における同和問題解決に向けた取り組みはどのようになされているのか、知事にお聞きをいたします。
県警察本部長にお尋ねをいたします。この事件の早期解決に向け、所管の警察署における捜査の進捗状況についてお聞かせください。
あわせて、県警本部の支援体制づくりがどのようになされているのかについてお聞きをするとともに、
この事件の早期解決に向けた本部長の決意を求め、私の質問を終わります。(拍手)