高校生と考える憲法フォーラムが19日、東京都内で開かれ、全国から高校生や教職員ら105人が参加しました。
主催は昨年11月に「高校生1万人憲法意識調査」を実施した日本高等学校教職員組合。
福島県会津若松市の高校生の平和サークル「PEACE BUD AIZU」の生徒は「ひめゆりの塔」の上映会や
元米兵の講演会を市民団体と協力して取り組んでいると紹介。埼玉高校生平和ゼミナールの3年生は
核兵器廃絶の署名をイラストや用語説明を加えて工夫して集めています。
大阪の高校生は憲法26条で教育を受ける権利が保障されているはずなのに、
教育費が無償でないのは矛盾していると発言しました。
埼玉県の定時制高校に通う生徒は生徒会でアルバイトについてアンケートを取ると雇用契約書が交わされていない、
解雇理由が明示されないなど無権利状態におかれていることがわかったと報告。
「高校生自身が声を上げていかないといけないと感じた」と述べました。
兵庫県の高校生は新入生を歓迎するフェスティバルの取り組みを教職員の協力もえて成功させたと話しました。
東京大学大学院の勝野正章准教授は「学ぶ機会を求める声に応えることがおとなの役割。
高校生の実態を知って、一緒に考えていくことが求められている」と述べました。
しんぶん赤旗 高校生と憲法考えた 都内でフォーラム開く
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-20/2009072015_02_1.html