中国産梅干しの市場が徐々に回復している。
2008年1月に発覚した中国製ギョーザ中毒事件以降、日本国内で
中国産梅干しの流通量が減っていたが、景気後退の影響で、
国産品に比べて安価なことから再び売り場に並ぶ数が増え始めた。
紀州南高梅の産地、和歌山県南部にも影響を与えそうだ。
ギョーザ事件以降、日本では安全の意識が高まり、中国産梅干しの輸入量は大幅に減った。
財務省の貿易統計によると、08年の中国産梅干しの輸入量は1次加工品(白干し)で
2万945トンで前年比84%、ピークの02年(4万2082トン)以降最低となった。
2次加工品(調味梅干し)の輸入量も、08年は前年比74%の6606トンになっている。
08年は中国産に代わって紀州産の低級品や国内他産地の割合が増え、低級品の価格が高騰した。
今年に入り、中国産の市場はギョーザ事件以前に戻りつつあるという。
JA紀南加工部は「国産志向は続いているものの、景気後退の影響もあり、国産品に比べて
中国産が格段に安いというのが最大の要因」と話す。
中国では09年産の青梅価格が1キロ当たり1元(日本円で15円)前後で、国産低級品の
約3分の1に落ち込んでいる。現地の梅農家の生産意欲が低下し、工場の閉鎖が相次ぐなど
厳しい状況。08年産も豊作だったため、収穫した実が中国で塩漬けされたまま残っているという。
同加工部は「ここ1、2年が底値で、先行きは価格上昇に転じていくのではないか。
国産品との価格差と合わせて、不況下で消費者の財布のひもが固くなっていることも、
中国産の市場拡大につながっていると考えられる」と話す。
(一部省略)
ソース:紀伊民報
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=171650 ◇関連スレ
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