★衆院シミュレーション、東京の全選挙区で野党優勢に
都議選の開票結果をもとに次期衆院選をシミュレーションしてみると、東京都内の全選挙区の情勢は、
与党の選挙協力が完璧であった場合でも11議席にとどまり、野党が14議席で勝利を収めることになる。
しかも、自公の選挙協力が順調にいかないと、与党が有利にみえる選挙区でも民主に覆されそうだ。
平成17年の前回衆院選では、自民、公明両党が都内全25選挙区のうち24議席を獲得する大勝利を収め、
民主党は菅直人代表代行(18区)のわずか1議席にとどまったが、次期衆院選では様相が一変することになるとみられる。
定数6に11人が立った自民党の石原伸晃幹事長代理の地元の8区(杉並)では、
民主と生活者ネットワークの票数を合計すると約10万票、また自民と公明の合計は約76000票で、
自公の票数を単純に合わせても野党には及ばないことになる。
一方、小池百合子元防衛相の地元の10区では、自公の合計獲得票数は約6万9000票だが、
民主、社民、生活者ネットワークの合計票数は約6万8000票。
衆院の小選挙区では、自民と民主の事実上の一騎打ちとなるケースが多いことを考えると、
自民党にとって今まで以上に公明の選挙協力が欠かせない。
一方、自民党は今回の都議選で、7つある1人区のうち議席を確保したのは島部だけにとどまった。
千代田区では民主党の新人が、自民党都連幹事長で7選を目指した現職との接戦を制したが、
次期衆院選でも選挙区を舞台にこうしたケースが多くなりそうだ。
午後11時半現在の都議選の党派別得票率は、民主党が40・8%でトップとなったが、
逆風を受けた自民党は26・2%。公明党は13・1%、共産は12・6%などの順となった。
前回衆院選では、比例代表の東京ブロック(定数17)で、自民党の得票率は40・24%で7議席を確保、
民主党は29・62%で6議席だったが、都議選の党派別得票率をみるかぎりでは、
比例代表東京ブロックでも自民党と民主党の立場は逆転することになりそうだ。
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090713/stt0907130201004-c.htm