環境省は小笠原国立公園(東京都小笠原村)の保全策を強化する。開発などを最も厳
しく制限する「特別保護地区」の対象を現在の1.7倍にあたる約 4900ヘクタールに拡大
する。小笠原諸島の世界自然遺産登録を目指し、開発規制や外来種対策によって固有の
自然を保護する環境を整備する。
小笠原国立公園の保全策の見直しは1972年の指定以来初めて。9日の中央環境審議会
(環境相の諮問機関)で計画のたたき台を示し、9月に正式決定する。
アサヒエビネ(ラン科の花)やアカガシラカラスバトなど固有生物の保護のため、動
植物の捕獲、採取などを厳しく規制する特別保護地区の面積を1.7倍にするほか、国立
公園の指定対象区域を193ヘクタール広げ6629ヘクタールにする。ギンネムなど外来樹
を伐採しやすくする体制も整える。
■ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090709AT1G0900C09072009.html