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>>1の続き)
■思想は変わらず
国内に残った赤軍派は最高幹部が相次いで逮捕された。国内残党組の一部は別グループと合流し、
連合赤軍を結成。昭和47年にあさま山荘で籠城(ろうじょう)戦を繰り広げ、同志殺しも発覚。
多くの人が学生運動から離れる要因になった。
「運動を離れた人を恨む気持ちはありません。彼らが運動をやめたのは『世の中を変えられない』
と思うようになったから。そういう人を受け入れられる基盤を作れなかった」
日本赤軍のメンバーも世界各地で逮捕され、極秘帰国していた重信被告も平成12年、大阪府内
で逮捕された。「支援団体が発行する冊子に原稿を書くなど忙しいが、世の中を変えたいという
思いは変わりません」
革命を目指す思想に変化はないが、還暦を過ぎた。「体調は悪い。戦場では何度も捨てては
拾った命。銃弾に当たってよいと思っても当たらないこともあるし、逆のこともある。人には
それぞれ定められた命があると思っている」
−おわり−