「団子っ鼻」で知られた初代新幹線「0系」の車両が、大阪府吹田市で展示される
ことになった。16日未明、移動途中に、同市内の万博公園前で、同じく高度成長期の
シンボルとなった「太陽の塔」と対面した。
0系は1964年、東海道新幹線開業とともにデビュー。当時、営業運転では世界一の
時速210キロを誇った。昨年11月に定期運転を終えた。
引退後、日本一の規模を誇った旧国鉄吹田操車場があった吹田市が、「鉄道の街」の
観光の目玉にと展示を計画。輸送料など約2800万円を負担する条件で、先頭車両1両
(約24.5メートル)をJR西日本から無償で譲り受けた。
13日に福岡県内の博多総合車両所を出発。トレーラーに積み、博多港から船で
神戸港まで運び、再び陸路で輸送。16日午前2時過ぎ、吹田市が太陽の塔のライト
アップ時間を特別に延長してもらって出迎え、同操車場跡地に運ばれた。8月に同跡地で
一時的に一般公開し、跡地の開発が進んだ12年以降に展示施設を造り公開する予定。
asahi.com 2009年6月16日11時23分
http://www.asahi.com/national/update/0616/OSK200906160043.html ▽「太陽の塔」の前を通過する0系新幹線(画像)
http://www.asahi.com/photonews/images/OSK200906160026.jpg