1983年に再審無罪が確定した元死刑囚免田栄さん(83)=福岡県大牟田市=が、
拘置中に国民年金に加入する機会を逸したとして、総務省の年金記録確認第三者委員会に
年金受給資格の回復を求める申し立てをすることが3日、明らかになった。申し立ては
5日に行う。
免田さんは「自分は拘置所にいて、年金に関して一切説明を受けなかった」と話している。
国民年金制度は61年から始まったが、免田さんは当時、死刑囚として拘置中だった。
83年の再審無罪判決で、57歳の時に釈放された。
支援者によると、免田さんは妻の厚生年金で扶養家族の扱いになっているという。受給資格
を失ったのは、制度発足時に国から告知されなかったのが原因としている。
▽時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009060300946