【政治】「小沢氏擁護のための会議なのに…」 民主設置の「有識者会議」、議論公開で批判かわす思惑外れ小沢進退の大合唱

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西松建設の違法献金事件を受け、民主党自らが立ち上げた「有識者会議」
(座長・飯尾潤政策研究大学院大教授)の論議が、
事件の法解釈上の問題点などを検討するという鳩山由紀夫幹事長らの思惑を外れ
「小沢氏の進退論」に集中、党幹部を慌てさせている。
説明責任のための会議が小沢氏に「引導」を渡すことにもなりかねない。(今村義丈)

会議は、小沢氏の事件への説明が不十分との批判があることを踏まえ、
鳩山氏主導で設置した。「議論を公開して批判をかわす」(周辺)狙いだった。

検討テーマは、事件の法解釈上の問題点のほか、
(1)小沢氏の政治資金収支や他の国会議員との比較
(2)民主党や小沢氏の説明責任−などで、4月11日に初会合が開かれ、
5月中旬にも報告書を取りまとめる方針だ。

だが、これまでの会議では、議論は小沢氏の進退問題ばかりで、
4月24日の会合ではジェラルド・カーティス米コロンビア大教授が
「国民とのコミュニケーション能力に欠ける人は首相になる資格がない」
とバッサリ切り捨てた。

座長の飯尾氏も難しいかじ取りを迫られている。
委員の発言に対して「『自由にものを言うなぁ』とうらやましく思ったり
『困ったなぁ』と思ったり、というのが正直なところ」と苦しい胸の内を語っている。

民主党内からも「小沢氏を擁護するための会議なのに、辞任を迫るような流れになっている」
(幹部)と不安視する声も出始めた。

大型連休明けの7日にも小沢氏が会議で説明する起死回生策があるが、
出欠自体が流動的で、出席しても会議の雰囲気を変えられるかどうかは微妙。
小沢氏と距離を置く中堅議員は「会議など設置せず、最初から自分で説明すれば済んだこと」
と冷淡な見方をしている。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090503/stt0905032224007-n1.htm