全公立小中学校が参加し21日に行われた全国学力テストで、大阪府内の小中学校計10校が
「創立記念日」を理由に実施日を延期していたことが24日、わかった。10校は問題や解答が
公表された22日以降に実施していた。10校の地元市教委では「文部科学省が試験日を変更
したため」などと説明しているが、大阪市では中学校32校が創立記念の休校日をずらし予定通り
実施。保護者からは「不公平だ」という声があがっている。
大阪府を除く近畿1府4県では、計59校が試験を延期したが、児童の病気で延期した1校を除き、
すべて修学旅行が理由だった。
大阪府教委などによると、創立記念日を理由に実施日を延期したのは、東大阪、豊中、茨木、
羽曳野各市の10校で、小学校1校、中学校9校。府内では、ほかに1校が延期していたが、
「修学旅行」が理由だった。文科省は学校行事や学級閉鎖など「やむを得ない事情」の場合、
実施日の振り替えを認めているが、全国データには集計されないという。
東大阪市は最も多く、4中学校と1小学校の計5校が延期。市教委は、文科省が約2年半前に
決めた日程を昨年7月になって変更したためとし、「今回は特例。来年度以降は基本的に変更して
もらう」と説明する。延期した中学校長の一人は「入試ではなく、あくまでも(生徒や学校の)課題を
確認するためなので、創立記念日を優先した」と話す。>>2以下に続き
http://www.sankei-kansai.com/2009/04/25/20090425-009173.php