>>1の続き
帰国が迫る中、のり子さんが風邪で体調を崩す場面がありました。
「お父さん、お母さん、もしも私を1人で日本に残すだけでも、すごい心配だと思うのに、
体調崩しちゃって余計に心配かけちゃって。本当に心配かけたくなかったです」(カルデロンのり子さん)
「置いていっていいのだろうかって、何回も何回も頭の中で悩んでます。
もし何か病気になったりしても簡単に日本に行けないし」(のり子さんの父 アランさん)
こうしたのり子さんの問題を不安な気持ちで見つめる少女がいます。
イラン国籍のジャファニア・メリカさん。のり子さんと同じ13歳の中学2年生です。
「のり子ちゃんは親と離れちゃうじゃないですか、そうなりたくないなぁと」
(イラン国籍 ジャファニア・メリカさん、13歳)
メリカさんも不法滞在の両親のもと、日本で生まれました。小学6年生の弟もいます。
「私の国は日本だと思うんですよ。国へ帰れって言われると、私の国はどこなのって。
国へ帰れって言われると嫌なんです」(イラン国籍 ジャファニア・メリカさん)
今月3日、28人の子供たちが都内に集まりました。国籍はペルー、スリランカなど7か国。全員、
両親が不法滞在だったために国外退去を命じられた子供たちです。法務省前まで行進し、
滞在を認めてほしいと要請しました。
「電車の運転士になりたいです」
「サッカー選手になりたいです」
「(将来の夢は?)家族と日本で暮らしたい」
8日、のり子さんは中学校の始業式を迎えました。母のサラさんがかばんに詰め込んだのはお弁当です。
「手作りのお母さんのお弁当が食べられないのはすごく寂しいです」(カルデロンのり子さん)
日本で勉強を続けたい、のり子さんは両親が帰国する日も普段通りに登校すると話しています。(10日23:40)
(おわり)