【国際】欧州で人気、日本の「BONSAI」が輸出ピンチ EU、突然の盆栽輸入規制強化

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3かなえφ ★
※続きです。
 モミジやカエデなど特に関東で栽培が盛んな盆栽、庭木を「ゴマダラカミキリが寄生する植物」と指定し
「ゴマダラカミキリが侵入しない施設で2年間生育されたもの」以外は、輸入を認めないとする内容。
日本の業者がこれまでしていなかった網室内での栽培が新たに必要となり、今季と来季の輸出は
事実上できなくなった。

 生産者や専門商社は、たじろいだ。盆栽の輸出シーズンは11月〜翌3月。商談がまとまり、
さあ出荷という時期に重なったからだ。

 生産が盛んな埼玉県の場合、07年にEUに輸出した約7万本のうち、規制対象になった種類は
約4万4千本と6割以上。約20社でつくる埼玉県輸出盆栽研究会の小櫃(おびつ)敏文会長は
「景気が悪くて国内は売れない。そのうえ、輸出もダメ。どうしようか、という感じ」。別の業者は
「モミジ3千鉢以上が在庫になった」と話す。

 毎年数千鉢の盆栽を輸出する商社「横浜植木」(横浜市南区)の本社には、英国向けに輸出予定だった
鉢が並ぶ。担当者は「今年受注した盆栽のうち約3割が損失になる。EUはもう少し早く連絡してほしかった」
という。

 緊急措置自体は国際的に認められており、農水省は「今回の措置は不当ではない」との見解だ。
ただ、通報から施行まで約2週間という短さだったこともありEUに施行延期を求めた。

asahi.com 2009年4月12日5時10分
http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200904110221.html

▽生産業者の農園では、長さ約30メートルの盆栽棚に輸出できなくなったモミジやカエデの盆栽約1500鉢が並ぶ(画像)
http://www.asahi.com/national/update/0411/images/TKY200904110235.jpg
▽英国向けに輸出される予定だったモミジの盆栽。EUの緊急措置で輸出できなくなった(画像)
http://www.asahi.com/national/update/0411/images/TKY200904110234.jpg