鉄道網のミッシングリンク(失われた環)解消を−。
関西の鉄道ネットワーク整備に向け、JR西日本や私鉄大手5社、大阪府、大阪市、関西経済界のトップが集まる
初の鉄道サミットが17日、大阪市内で開催される。
関西が団結して、東京に比べて遅れている大阪都心部の鉄道網整備を促進し、鉄道網の“途切れ”を解消するのが狙い。
関西国際空港へのアクセス改善など都心部で残る計画路線について協議し、平成21年度中にも事業開始の前提となる
国の調査を目指し、国への働きかけを強化する。
ミッシングリンクとは、大阪都心部で残る鉄道網の“途切れ”を指す。
具体的には、
JR新大阪駅から梅田北ヤードを経由してJR難波と南海汐見橋の両駅を結ぶ「なにわ筋線」
▽京阪電気鉄道の「中之島駅」以西
▽大阪市営地下鉄西梅田駅(四つ橋線)と阪急十三駅を結ぶ「西梅田・十三連絡線」−などの路線計画だ。
いずれも鉄道網が途切れている鉄道空白地帯を埋める役割や都心部から関空へのアクセス改善を担う。
今回の鉄道サミットは「関西復権に向けた鉄道ネットワークに関する懇話会」として開催される予定。
橋下徹大阪府知事や山崎正夫JR西日本社長、角和夫阪急阪神ホールディングス社長、
上田成之助京阪電気鉄道社長ら関西のトップが鉄道網の整備を協議。
ミッシングリンクである路線計画について、優先順位をつけて国の支援を促す。
同時に懇話会や推進組織を立ち上げ、関西復権へのインフラ整備を目指す。
これまで橋下知事は「鉄道に関する懇話会を立ち上げ、日本を引っ張るエンジンの1つとして基盤整備に努めたい」
と表明している。(続く)
産経新聞 2009.4.11 13:41
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090411/biz0904111342001-n1.htm