ソウル11日共同】米検索大手グーグルの韓国現地法人は11日までに、グーグル傘下の
動画投稿サイト「ユーチューブ」韓国版に関し、機能を制限して動画のアップロードや書き込
みをできなくしたと発表した。
インターネットを通じた「サイバー暴力」の被害が深刻な韓国では、今月からネット利用時に
実名を義務化する制度の適用範囲が拡大され、ユーチューブも利用者の本人確認を行う必
要が生じた。しかし韓国現地法人は米本社と協議し、「匿名性が前提になった表現の自由」が
重要として拒否。代替策として今回の措置を決めた。
ただ、ユーチューブには20以上の国・地域版があり、韓国内からでも他国・地域版に入り動画
投稿や書き込みを行うことが可能なため、利用者に大きな影響は出ないとみられている。
韓国メディアによると、これらの国・地域のうち、ネット実名制が広範囲に行われているのは韓国
だけという
韓国では国民的人気女優だった崔真実さんが昨年10月に自殺。「ネット上のうわさが引き金」と
伝えられたこともあり、規制強化の論議が活発化し、今年初めに情報通信法施行令が改正。
実名制の適用範囲が、アクセス数の極めて多い一部サイト以外にまで広げられた。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041101000195.html