食品偽装、福岡が最多 農水省 「処分対応統一で急増」 2008年度
2009年4月4日 00:31 カテゴリー:社会 九州・山口 > 福岡
農林水産省は3日、日本農林規格(JAS)法違反で2008年度に国と都道府県が改善を
指示・公表した件数が前年度比34件増の118件となり、食品表示を所管する同省消費・安全局が
発足した03年度以降で最多だったと発表した。約4割の48件が中国産を国産と偽った産地偽装。
都道府県別では福岡の11件が最多で、大阪と千葉が8件で続いた。
増加について同省は「JAS法の指針改正効果」とみる。同法では、違反業者の事業拠点が
1都道府県なら都道府県が、複数にまたがれば国が処分する。都道府県によって処分や公表を
見送るなど対応に差があったため、同省は「すべて指示・公表」に指針を改正。昨年12月に
通知したところ、それまで45件だった都道府県の指示・公表が約3カ月間で77件に増えた。
福岡については、アサリやタケノコなどの食材産地で、中国に近く食品輸入業者が多いことが
食品偽装多発につながっているとみている。福岡以外の九州は、佐賀2▽長崎3▽熊本1
▽大分6▽宮崎1▽鹿児島1。
=2009/04/04付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/87339