滋賀県病院事業庁を送検 残業代一部未払いの疑い
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032801000813.html 滋賀県立成人病センター(守山市)の医師の残業代を規定より少なく算定したとして、
大津労働基準監督署が労働基準法違反の疑いで、同センターを運営する県病院事業
庁と幹部らを書類送検していたことが28日、大津労基署への取材で分かった。
厚生労働省によると、残業代に関し公立病院が捜査を受けたのは異例。
大津労基署によると、2008年4月、管理職とされながら権限がなく、残業代が支払わ
れない同センターの医師が「名ばかり管理職」だとして、事業庁に是正勧告した。
事業庁は同センターなど県立3病院の管理職約40人を含む医師約100人の残業代
などを、06年4月にさかのぼって算出。今年1月までに総額2億4000万円を支払った。
また各院長ら約10人をあらためて管理職にした。
しかし、労基署が病院関係者から刑事告訴を受けて調べた結果、残業代の算定基礎
から医師に毎月支払われる「初任給調整手当」を除外して計算していた疑いが強まった。
不払い分は約3億5000万円に上るとみられる。