「死はいつか誰にでもどんな形だろうと必ずやってくるのです。(中略)戦争での人殺し、ぎゃく殺は許されて
事故や事件は許されないのですか?」(原文のまま)
畠山鈴香被告(36)の性格鑑定を実施し、面会を続ける東海学院大の長谷川博一教授(49)=臨床心理士
=のもとには、昨年8月から鈴香被告から手紙が送られていた。これまでに届いた手紙は計7通。長谷川教
授は、そのうち直近の2通を除く、昨年8〜10月に送られてきた5通の内容を明らかにした。
手紙には、「どの国も一般常識で人を殺傷する事は悪い事なのは知っていますが何故悪い事なのですか?」
などと罪悪感の希薄さがつづられている。一方で長女、彩香ちゃん=当時(9)=については、「(拘置所の)昼
食にはゼリーとアイスが出て彩香にも食べさせたいと思った」「とても素直で優しい子でした。(中略)もっといろ
んな事をしてあげれば良かった。後悔で一杯です」と母親らしい言葉も並ぶ。
鈴香被告は米山豪憲君=当時(7)=の遺影に父、勝弘さんの本をまつっているという。「表紙の豪憲君の写真
はとても暗い顔をしていてぞう悪の眼で私を見ています。(中略)『なぜ?』と問い掛けてきます」「米山さんの気
持ちも私には分かりません。一番分からなくてはいけない人間が何も分からないのです。(中略)訓練や努力を
すれば分かるようになるのでしょうか」と記されている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090325/trl0903250813001-n1.htm