県内、ETC車載器の完売続出 国の準備不足に批判
高速道路の自動料金収受システム(ETC)の車載器が、徳島県内のカー用品販売店の店頭から消えている。
二十日から順次、ETC利用で通行料金が大幅割引されるのに加え、十二日に購入助成制度が始まり客が殺到し、売り切れた。
景気対策として国が打ち出した施策だが、購入できない客からは「国の準備不足だ」と、不満の声も上がっている。
徳島市国府町のカー用品店「イエローハット国府店」は約二百台の車載器を用意したが、十八日で売り切れた。
大半が駆け込み購入で、店の関係者は「助成期間を月末までと区切ったので余計に混乱した。初めから期間を長めに設定すべきだった」と話す。
同市問屋町の「スーパーオートバックス徳島問屋町」は、助成開始三日後に在庫を完売し、注文受け付けも中止している。
店頭に看板を設置して周知しているが、同市内の女性看護師(37)は
「早々に売り切れるなんて、国は在庫把握もせずに助成に踏み切ったのでは」と憤る。
もともと品薄だった二輪車用車載器は、もっと深刻な状況。同市北矢三町のバイク店「インディーズ」は、
制度が報道された七日に二十台の在庫が売り切れ、その後も問い合わせの電話が一日中鳴りっ放しという。
助成を行う財団法人高速道路交流推進財団(東京)は「これだけの反響は予想していなかった。
(売り切れについて)財団としては何とも言えない」としている。
〜長文につき、つづく〜
徳島新聞社 2009/3/20 10:18
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/03/2009_123751191478.html 〜つづき〜
ETC車載器の購入費を助成している高速道路交流推進財団は十九日、
三月末の受付期限までに設置が百万台に達しなければ、四月以降も助成を継続すると正式発表した。
上限とした百万台の内訳は四輪車九十五万台、二輪車五万台。
三月中に百万台に到達した場合は、三十一日までに車載器を取り付けた人に対し、台数制限に関係なく助成する。
財団によると、助成が始まった十二日から十八日まで七日間の助成は約三十二万台に上った。
申し込みが殺到し、大手電機メーカーなどの生産が追いついていない。
全国に先駆けて二十日実施される本州四国連絡橋の通行料金値下げを前に、
四国の旅客船会社など二十三社の労働者でつくる全日本海員組合高松支部(高松市)は十九日、香川県などを訪問。
航路維持のための支援を求める陳情書を提出した。
県のほか高松市と丸亀市を訪問。支援策を国に求めるよう要望した。
徳島新聞社 2009/3/20 10:18
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/03/2009_123751191478.html