鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が、市のホームページ(HP)に2007年度当時の市長、教育長ら
幹部を含む職員計268人の年収、給料、14項目の手当の明細を1円単位で公開していることが23日、わかった。
1円単位、職員からは「そこまでやるか」
多くの自治体が職員給与の水準をHPで公表しているが、平均額などの公表が一般的だ。
名前などは伏せられているが、懐具合を公表された職員からは「そこまでやるか」との声も出ている。
市HPの市政情報の欄に消防を除く全職員の給与を表組みで掲載。年間の給料に加え、扶養、地域、住居、
児童、期末、勤勉など14項目の手当が記載され、正確な年収が明らかになっている。
いずれも1円単位で給与総額が多い順に番号を振って公開。
名前はないが、医師、市長、副市長、教育長は役職を記載している。
このうち職員で最も高いのは医師、市長に次いで3番目で、給料543万8400円、扶養手当37万2000円、
住居手当32万4000円、時間外手当55万6284円などとなっており、年収は総額909万1695円。
公開について、竹原市長は自身のブログ(日記形式のHP)で「19年度職員給与、手当明細も公開しました」
と紹介し、市HPの該当サイトにつながるようリンクを張っている。
そのうえで、「年収700万円以上の職員が54パーセント、大企業の部長以上の給料を受け取る人間が
過半数にもなる組織が阿久根市民の上に君臨している」「職責や能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない」
などと職員批判を展開している。(続く)
(2009年2月24日03時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00121.htm