【兵庫】生活保護申請が急増 姫路、明石では6割増加 20〜30代、50代前半の申請増える 申請理由「世帯主の失業」

このエントリーをはてなブックマークに追加
1西独逸φ ★
経済不況の影響を受け、兵庫県内では都市部を中心に生活保護の申請が急増している。姫路市や
明石市では一月の申請件数が、前年同月と比べ六割以上増加。尼崎市では予算が約八億円不足
する見込みで、補正予算を計上するなど各自治体は対応に追われている。「本格的に増えるのは、
むしろこれから」というのが、担当者らの一致した見方。都市部以外でも増加傾向にあり、
二〇〇九年度の当初予算案編成にも影響を与えそうだ。

 経済不況深刻化で 担当者ら「増えるのはむしろこれから」

姫路市では昨年十一月の申請数は例年並みだったが、十二月は前年同月比54%増。今年一月は
百十五件と同64%増の伸びを記録した。働き盛りの二十-三十代や、五十代前半の申請が増えており、
申請理由に「世帯主の失業」を挙げるケースが、一月は二十二件と例月の倍以上になった。民生保護課の
担当者は「ここ十年ではなかった数字。予算上苦しい状態だが、申請を断るわけにはいかない」と頭を抱える。

尼崎市では、毎月百二十-百五十件で推移していたが、一月には二百件近くに跳ね上がった。保護課は
「大企業が一斉に人員整理をしたわけではないが、低収入世帯が多く、不況ですぐに生活困窮に陥ってしまった
のでは」と分析する。〇八年度の生活保護費は約八億円足りず、今月中にも補正予算を計上予定。
〇九年度当初予算案では、同費を前年度比約十四億二千万円増額した。

人口二十万人以上の都市(神戸、姫路、西宮、尼崎、明石、加古川、宝塚)のうち、宝塚市を除く五市は一月の
申請件数が増加。その宝塚市でも相談件数は増えているといい、昨年十二月の市会で可決された補正予算に、
生活保護扶助費二億七千六百万円を盛り込んだ。未集計の神戸市も、十-十二月は前年同月比で10-20%
増えている。

加古川市生活福祉課は「まだ微増段階だが、今後もっと増えるだろう」とみる。都市部以外でも増加の兆しが
見え始め、洲本市の担当者は「身内の援助を打ち切られたという高齢者が増えた」と説明。豊岡市も「二月も
申請が続いている。働きたくても働けない人が多い」と話している。

ソース
神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001700302.shtml