【医療】 心筋梗塞かなと疑ったら、空振りでもいいから119番・・・厚生労働省研究班

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1四苦八苦φ ★
 胸の圧迫感などを感じて「心筋梗塞(こうそく)かな」と疑ったら、迷わず救急車を呼ぶのが医学的に正しい。
しかし「すぐ119番を」と患者に正しく指示できる医師は5割に過ぎず、一般人で119番する人は1割程度でしかないことが、
厚生労働省研究班(班長・野々木宏国立循環器病センター内科心臓血管部門部長)の調査で分かった。

 心筋梗塞は発症後1時間以内に専門病院に着けば救命率が高いとされる。
最近は「救急車をタクシー代わりにしないで」と訴える医療関係者も多いが、
野々木部長は「心筋梗塞が疑われる症状がある時は、結果的に『空振り』でもいいので119番を」と呼びかけている。
金沢市で開催される日本疫学会で24日に発表する。

 心筋梗塞の症状には、胸に重いものを載せたような圧迫感のほか、
息苦しさや、のどや下あご、みぞおち、背中などの痛み、頭痛などがある。
まとめて「上半身に今まで経験したことのない強い不快感があった場合」と覚えるのがよいという。

 研究班は昨年1月、インターネットで全国の医師にアンケート。約1000人から回答を得た。
同時期に全国の一般の男女に訪問調査し、約1200人から回答を得た。

 その結果、高血圧や糖尿病などがあり、心筋梗塞の危険が高い患者から電話を受けて
発症の疑いがある場合に「すぐ119番」を指示する医師は50%。
「すぐ自力でかかりつけ医へ」と指示する医師が27%、「すぐ自力で救急医療機関へ」が13%いた。

 一般への調査では、心筋梗塞のおそれがある「上半身の強い不快感」を感じた場合に、
「すぐ119番する」人は平日の日中で12%、休日・夜間でも28%。
「様子をみる」や「家族や知人に相談する」が約半数を占めた。

 別の調査では、心筋梗塞による死者は、半数強が病院にたどり着く前に急死しているといい、
野々木部長は「自力で病院に行っては途中が心配」と話す。【高木昭午】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090124-00000050-mai-soci