【マスコミ】「新聞社の中では『ネットは悪の巣窟』と思われてるが?」→「それは偏見。マスメディアにも変なのある」…林香里
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ぽこたん( ・∀・ )φ ★:
――記者が専門性を持つべきだという議論についてはどう思いますか。
林 どの世界にも最低限の知識やスキルは必要ですが、新聞社の場合、ジェネラリストが多すぎるのではないでしょうか。
記者さんと仲良くなって「一緒に問題考えようよ」って思っても、2−3年経つとすぐに異動してしまう。
もちろん、定期的にローテーションする人がいてもいいとは思うんですけど、情報を扱う企業としては、専門性にも配慮した方がいいですよね。
「いまの時代、どんな読み物にもしっかりとした専門性がないと、なんかつまんないですよね。
わかりやすい意味づけをしないといけないという強迫観念
――ロイター通信に3年おられました。英国と日本の記者は違いますか。
林 英米の記者は最後までペンを持っています。日本みたいに一定の年齢になると販売や企画に回されるなんていうことはほとんどありません。
書く人は、最後まで書いている。また、生涯ずっと1社にとどまる人は、ほとんどいません。
数年したらステップアップのために別の会社に移るのが普通です。担当分野を変えずに、会社を替えるのです。
記者は、自分の得意分野で業績をあげ、それをベースに会社を移っていきます。
――地方紙の記者を経て、ニューヨーク・タイムズなどの大手紙に就職する、というケースもありますね。
林 私の知人に、ロイター→ビジネスウィーク→ニューズウィークというキャリアを辿った人もいます。
新聞記者は、週刊誌記者ともインターチェンジブル(交流可能)なんです。
――新聞記者自身も迷っています。
林 良心的な人ほど迷っているでしょう。それはやはり、彼・彼女たちが、マスメディアの巨大システムと自分の個人的良心や信条との
摩擦を感じているからでしょう。社内では、新しくチャレンジをしようとする士気が低くなっているようだし、
また、そういう取り組みを評価するシステムもない。しかし、長期的にはそれを作っていかないと元気な若い人が来なくなる恐れがあります。
(以下略)
続く