県教委汚職事件で贈賄罪で起訴猶予となった佐伯市内の小学校の元女性校長(53)は四カ月の停職処分を終え、
八日の始業式で、同校に教頭(降格処分)として復帰した。事件発覚から半年ぶりに姿を見せた元校長を学校や
地域は温かく迎え入れた。
始業式で元校長は「皆さんに何も話せないまま学校を休んでごめんなさい。これから一緒に勉強したりできる
ことが何よりうれしい」と語り掛け、児童は落ち着いた様子で見つめ、話に聞き入ったという。
元校長はすでに五日から勤務を始めているが、処分については県人事委員会に不服を申し立てている。
市教委によると、冬休み期間中、児童は縄跳びなどをするために学校を訪れた際に元校長と顔を合わせ、
「戻ってきてくれてうれしい」などと会話を交わし、うち解けた雰囲気だった。
元校長は始業式を前に地域住民、保護者へあいさつに回って復帰を伝えたという。
住民の男性は「元気を出して頑張りなさい」と復帰を後押しし、保護者の一人は「子どもたちに好かれていて、
地域も好感を持っている先生」と理解を示した。
これまで同校に教頭ポストはなく、教職員は四人だったが、復帰で一人増えた。
別の保護者も「統廃合が絡み教職員が減少する中で、結果的に増員される形になったことは学校運営に
厚みが増す」と歓迎している。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123139228552.html