農林水産省は16日、愛知県一宮市の食品加工会社「たけ乃(の)子屋」(森嘉仁社長)が中国産の
タケノコ水煮を国産と偽って販売したとして、JAS法違反で改善を指示した。同社は熊本罐詰(かんづめ)
(熊本市)など4社に中国産タケノコ水煮を販売し、国産として買い戻す手法で産地を偽装した。
偽装に協力したのは、熊本罐詰のほか、ぬながわ森林組合(新潟県糸魚川市)、出石缶詰(京都府木津川市)、
甲木(かつき)フーズ産業(福岡県立花町)。熊本、新潟、京都、福岡の4府県もこの日、JAS法違反で、
それぞれ4社に対して改善を指示した。
特に熊本罐詰の商品には「竹林農家の皆さん」として3人の写真が掲載されていたが、3人とも農家ではなく、
同社工場の従業員だった。
農水省の調べでは、たけ乃子屋は昨年7月〜今年10月、中国産のタケノコ水煮527トンと、自社の商品の
パッケージを4社に販売。4社で袋詰めして「国産」に偽装された商品を買い戻し、首都圏や東海地方の
スーパーを中心に販売。フキやレンコン、ゼンマイの水煮でも中国産を混ぜて国産として販売。
偽装は02年ごろに始まったという。
ソース
asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/1216/TKY200812160364.html