【古代】4600年前の「一家4人惨殺事件」…世界最古の“核家族”の墓をドイツで発見(写真あり)

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1どろろ丸φ ★
★最古の“核家族”の墓、ドイツで発見
母親と父親と2人の男子から成る“核家族”の最古の墓がドイツで発見された。身を寄せ合うよう
に埋葬されていた4600年前の家族は暴力的な襲撃を受けて亡くなったらしい。今回の研究から、
石器時代後期(紀元前1万年以降)の社会組織を解明する手掛かりも得られそうだ。

この遺骨は2005年にドイツ北東部のユーローの発掘地で複数の墓が集合している場所から出土
した。4つの別々の墓に大人5人、子ども8人の計13人の遺骨が含まれており、今回のDNA解析の
結果から、このグループの中に4〜5歳と8〜9歳の2人の子どもを含む4人家族がいることが分かっ
た。

研究責任者でオーストラリアのアデレード大学のウォルフガング・ハーク氏は、「このような場所を
発見できて運がよかった。通常、家族全員の命が一度に失われることはないし、同時に埋葬され
ることもない」と話す。新石器時代に1カ所に複数の墓が作られることはあったが、1人づつ別々の
時期に、場合によっては数年の間隔で埋葬されるのが普通だった。

放射性炭素年代測定で調べた結果、この家族は紀元前2600年頃に生存し、縄目文土器文化に
属することが分かった。縄目文土器(Corded Ware)という名前は当時の土器が特徴的なねじれ
模様の圧痕で装飾されていたことに由来している。ただし、縄目文土器文化の集落が見つかる
ことはめったにないため、考古学者たちは埋葬地から得られる情報に頼ってこの古代文化を解明
するしかなかった。
今回の新発見は、当時の社会で家族関係が重要な役割を担っていたことを示唆するものだ。

大部分の遺骨は男性たちが一方向を向き、女性たちが別の一方向を向いて埋葬されていたが、
この家族の墓では2人の男子が両親の方を向いて埋葬されており、珍しい配置だという。
「論理的な関係を表すことで、この人たちが家族だったことを示したかったのだろう」とハーク氏は
言う。 (>>2-5に続く)

http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2008/11/17/article-1086703-0281828A000005DC-683_468x338.jpg
ナショナルジオグラフィック:
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2008111802&expand
2どろろ丸φ ★:2008/11/18(火) 23:49:07 ID:???0
>>1の続き

近くの別の墓には男子と女子の遺骨があったが、一緒に埋葬されている大人の女性の方を向い
てはいなかった。遺伝子検査の結果、子どもたちの両親は同じ人だったが、大人の女性は母親で
はないことが分かった。ハーク氏は、「彼女は叔母さんか継母だったのかもしれない」と話す。

ロンドン自然史博物館の古生物学者ルイーズ・ハンフリー氏は、「今回の研究は小さな核家族が
同時に埋葬されていたことを裏付ける決定的な遺伝子的証拠を提示している。家族の絆が強く、
死に際しても尊重されていたことが分かる」と述べている。
遺骨には新石器時代によく見られる残虐行為の痕跡があった。ハーク氏によると、ある大人の
遺骨の脊椎には矢が刺さっており、頭蓋骨の割れ目や防御的な負傷の跡は「突然の暴力的な
最後」を示しているという。

放射性炭素年代測定の結果によると、墓地の埋葬はほぼ同時期に行われ、中には同じ日に埋葬
された遺骨もあったようだ。つまり、この村は襲撃を受けた可能性があり、遺骨を調べたところで
は、30歳以上の何人かの大人と10歳未満の子どもたちが襲撃中に殺されたと推測できる。
強靭なメンバーは襲撃を生き延びたか、あるいは狩猟のために外出していたとハーク氏は推測
している。
「何が起こったにせよ、生存者が戻ってきて、死者を手厚く埋葬したことは確かだ。誰かが事実
を知っていて、それを守り伝えようとしたのだろう」。 (以上)

※英デイリー・メール紙の記事(写真あり)は↓
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1086703/Buried-arms-Scientists-discover-remains-worlds-ancient-nuclear-family.html
イギリスのストーンヘンジが作られたのも、ほぼ同時代だと思われるとのこと。