>>868 だから被害者が兵庫の芦屋在住のアッキーだからだって
事の発端は2年前の06年8月、小室哲哉が作詞や作曲を手掛けた曲の著作権の売却を10億円で持ち掛けたことだった。
相手は兵庫県芦屋市在住の実業家で佐上邦久氏。通信販売などで巨額の富を築き、現在では国際投資家として、また「またたび獣医師団」の主宰者として動物愛護のボランティア活動で知られる人物だ。小室関連企業の幹部X氏を通じ、本人を紹介されたという。
「佐上さんは20年近く前から広告会社を営んでいるXさんを通じて小室さんと知り合った。Xさんから『小室さんが金銭的に大変なことになっている。助けてほしい』と打診を受けたんです」(佐上氏と協力関係にあるアーク・エンジェルズ関係者)
当時、両氏の間で交わされた「合意書」には、小室が日本音楽著作権協会に登録申請した806曲の著作権を10億円で佐上氏に譲渡するとの内容が記されている。
佐上氏はすぐに5億円を、小室が指定した都市銀行の口座に振り込んだという。
「というのも、小室さんが『(02年に離婚した)前妻への慰謝料が7億円あり、まだ支払っていない。
そのため、前妻が音楽著作権の差し押さえをしてきた。5億円を先に入金してくれれば、差し押さえを解くことができる』と言って入金を求めてきたためです」(同)
しかし、その後、肝心の音楽著作権の一部が、実は小室所有でないことが判明したことから、話はもつれていく。
「実際には一部はすでに譲渡され、エイベックスやバーニングなどが所有していた。小室さんがそれを伝えずに売却しようとしていたため、怒った佐上さんは契約を白紙に戻すことを申し出ました。
しかし、仲介者の説得などで結局、10億円の売却額を7億円に減額する案をのむことにしたのです」(同)
ところが、その後も小室から著作権移転の手続きは進められず、佐上氏は小室に5億円の返済を求めるようになった。
「5億円が返ってこないのだから大変な話です。佐上さんは返済を求めて、吉本興業やレコード会社、プロダクションに次々と電話を入れた」(同)
それに対して小室は昨年10月、5億円返済の債務が存在しないこと、さらに「精神的苦痛を被った」として約1億円の損害賠償を求める民事訴訟を神戸地裁に提起し、“訴訟合戦”に発展したのである。