愛知県内でトヨタ社製のワゴン車「ハイエース」を中心に多発していた自動車盗事件を
捜査していた県警捜査三課と西署などは27日深夜、窃盗などの疑いで、名古屋市中村区に住む
40代の暴力団組員の男や外国人ら窃盗団6人を逮捕した。そのほか犯行に関与した
外国人数人も調べている。実行、仲介、分解の一連のグループが少なくとも300台以上の
自動車盗に関与したとみている。
県警は28日、同県小牧市内の解体工場などを家宅捜索する。
調べでは、暴力団組員ら実行グループが今月、深夜に名古屋市内で駐車中のハイエースを盗み、
仲介役がナンバーを付け替えて一時保管。さらにパキスタン人らの解体グループが
盗難車を引き受け、小牧の解体工場で車を解体した疑い。
盗まれた車のほとんどは最終的には原形をとどめず、部品の状態で茨城県内などの港に
運ばれ、そこから中東やアフリカなどの海外へ売り渡されたとみられる。
県警によると、ハイエースは昨年1年間と今年上半期、県内では最も多く盗難に遭っている。
特に名古屋市中川、港、西区や春日井市、小牧市などで多発していた。
ハイエースの盗難被害は、昨年から全国的に急増。壊れにくく部品に汎用性があることに
加え、防犯面の甘さから狙われやすいという。
愛知県警によると、今年上半期の県内の自動車盗発生件数は1638件で、大阪府、
千葉県に次いで全国3位。車種別ではハイエースが13・5%を占め、2位の
ワゴンR(4・5%)と比べ、群を抜いて多い。
(後略)
*+*+ 中日新聞 2008/10/28[**:**] +*+*
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008102802000158.html