【社会】「裁判員選任確率」全国格差は最大9倍  選任確率が高いのは函館地裁 低いのは福島地裁

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最初の裁判員候補者名簿作成に向け、市区町村選挙管理委員会がくじで抽出した
候補者リスト提出期限の15日、共同通信が昨年の裁判員裁判対象事件の起訴数などを基に、
地裁本庁・支部別に裁判員(補充裁判員を含む)に選任される確率を新たに試算したところ、
郡山支部を除く福島地裁本庁が2万15人に1人と最も低かった。
最高は2264人に1人の函館地裁で、地域格差は約9倍に上った。
全国平均は4915人に1人だった。高松地裁は3864人に1人。

支部分を本庁に含めた8月の試算で、地域格差は約5倍。
本庁・支部別の今回はより実態に近いが、対象事件は地元の犯罪動向次第で増減し、選任確率も上下する。

裁判員裁判は都道府県庁所在地と函館、旭川、釧路の地裁本庁50カ所と八王子、
小倉などの支部10カ所で実施される。

試算は裁判員6人、補充裁判員2人の想定で、
8月は支部の昨年の対象事件数を本庁に含めたほか、
昨年9月現在などの有権者数で算出したが、
今回は新たに入手した本庁・支部別の対象事件数と、
各地裁が今年9月1日までに管内選管に照会した有権者数による。

選任確率が高いのは(1)函館地裁(2)堺支部を除く
大阪地裁本庁=2507人に1人(3)千葉地裁=2917人に一人
(4)松本支部を除く長野地裁本庁=3230人に1人
(5)宇都宮地裁=3289人に1人―の順。
8月の試算で、本庁・支部を合わせた長野地裁は九位だった。

 逆に低いのは(1)福島地裁本庁(2)秋田地裁=1万1791人に1人
(3)福井地裁=1万1730人に1人(4)名古屋地裁岡崎支部=1万689人に1人
(5)大津地裁1万538人に1人―となった。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20081016000089