>>1のつづき
■脅迫来ていない 三幸製菓の話
三幸製菓総務部の源川信栄部長代行は朝日新聞の取材に対し、事件があったことを認めた上で、
「事件の詳細はわからない」と答えた。会社でのトラブルがなかったかについては、
「脅迫状や脅迫電話などは一切来ていない」と答えた。また、佐藤社長の事件前後の行動については、
「お答えできない。早く事件が解決してほしい」と話した。
■事件直後の佐藤社長 店員が証言
佐藤社長が逃げ込んだ近くの飲食店の店員(63)が、事件直後の社長の様子を語った。
「グリコ・森永事件を思い出してぞっとした」
●「拉致された」
佐藤社長が店に飛び込んできたのは、7日午後10時45分ごろ。
社長がものすごい形相で「助けてくれ、助けてくれ」と、お店に飛び込んできた。
店の真ん中にある机に突っ伏し、「拉致された」と叫んでいた。
飲んでいるの、と聞いたら、「飲んでない」と。それで110番して「拉致されそうになって逃げ込んだ人がいる」と言った。
●片方だけのスニーカー
社長はスタンガンでやられたと言っていた。自宅に電話し、奥さんに
「誰か来たか。誰か来ても絶対開けるな。かぎかけて絶対開けるな」と叫んでいた。
電話の向こうで奥さんが迎えに来ると話していたようだが、「絶対来るな。家から出るな」と言っていた。
履いていたスニーカーは片方が脱げていた。
●見知らぬ男たち
社長の話では、駐車場に入る時、駐車場内にワゴン車が止まっていた。見知らぬ男が2人降りてきて周囲を見回し、
荷物を取り出していると、「社長さんですか。ちょっと話があるんですけど」と話しかけられたそうだ。
社長は危ないと思い、男らにけりをいれて格闘になったが、倒されて馬乗りされ、「静かにしろ」と、
首と脇腹の辺りにスタンガンを当てられた。上着のトレーナーを引っ張られてワゴン車に引きずり込まれそうになったが、
トレーナーが脱げたから逃げることができた。
(以下省略)