10月7日(火) 池田 信夫 教授の記事に関して
ASCII.jp の【「第5権力」としてのウェブ】で B-CAS 廃止が確定したかのような記事が出ていますが、
問題の委員会を傍聴している立場としては、そんな流れはこれっぽっちも伺えませんでした。
私の理解力不足という可能性もあるのですが、
「B-CAS 見直し」を「B-CAS 廃止」と短絡したとしか思えない記事だなぁというのが正直な感想です。
河村委員の「B-CAS を見直すということか?」という質問に対しての、村井主査の「B-CAS に関する技術と契約の観点から、
対応策を考えていこうということ」という回答を見れば判ると思うのですが
「B-CAS 見直し」であって「B-CAS 廃止」ではありません。
聞いていた立場としてはむしろ、これまであった「制度エンフォースメント」という文言が
(一時的かもしれませんが) 消えて「技術と契約」(現在のスクランブル方式) の変更のみに
検討内容が絞られたという印象を受けました。
周辺状況のこれまでの報道を見る限りでは、B-CAS カードを (IC カード形式を止めて) 受信機へ組み込み、
取り外しができない形に変えて、(見かけ上) B-CAS カードが消えましたと、
椎名委員等が懸念していた遊離カードの問題も解消ですねという形で
お茶を濁そうとしている可能性が高いのではと考えています。
いずれにせよ、外野で騒いでいても仕方が無いので、私としては今月 14 日の委員会で
技術検討ワーキンググループでの検討結果が聞けるのだろうから、その日を待とうかというつもりでいます。
茂木和洋
ttp://www.marumo.ne.jp/tawagoto.htm