【福井】レトロなつり革とレール販売 福井鉄道が来月9日に
福井鉄道は11月9日、西武生駅に隣接する車両基地(越前市北府2丁目)で開く感謝祭で、輪切りのレールや昭和初期の車両で使われたつり革を販売する。
使い込まれた車両部品の販売は珍しいという。同社は「イベントに来る子どもに喜んでもらいたい」としているが、マニアの注目も集めそうだ。
販売するのは1センチほどの厚さに切った鉄製レール、古いつり革の各20個。「感謝祭でレールを分けては」という車両担当者のアイデアで、つり革も対象に安価で販売することにした。
同社では20年ほど前から、1メートル当たりの重さが37キロのレールから50キロのものに切り替えており、販売するのは古い仕様のもの。
50年ほど使われたといい、厚さ1センチでもずしりと重い。「側面は茶色のままにしました。長年、電車を支えてきた重みが伝われば」と担当者。
つり革は1931年製造のモハ140形木造車両に取り付けられていた。車両は10年ほど前に引退。つり革は後の時代に取り換えた。
2両編成のつり革40個ほどを保管していたが、半分はマニアらに分けたという。
小学生を対象にした運転体験のイベントが始まる午後1時から販売。レールは電車型マグネットなどとセットで500円、つり革は100円程度を予定している。
同社は「子どもが優先。窓に行き先を掲示する方向幕も保管しており、マニア向けの販売も考えている」としている。
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20081009/CK2008100902000021.html