【経済】ユーロ、対円で一時2年4ヵ月ぶり安値(143円台) 先行きに警戒感−ロンドン市場

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713名無しさん@九周年
  しかし新たにEUに加盟した諸国はユーロ体制への参加を是が非でも要求し、
  それは外交文書化されています。これらの諸国はユーロ・システムに加盟する
  ことにより、低金利と安い資本の導入を期待しています。そうなれば、裕福さの
  格差は3:1ではなく、6:1に拡大します。EUの東方拡大が通貨同盟の放棄を要求
  するという認識をヨーロッパのエスタブリシュメントは理解する必要があります。
  その理由からも、ユーロに対する選択肢を探す必要があります。

問: (そうなれば)通貨同盟から離脱するという意思をドイツは明瞭に表現する
  必要があるわけですが、意見調整、新たな形の協力関係が考えられますか?

答: ユーロに対する選択肢がヨーロッパにおける通貨戦争や世界経済のカオスを
  引き起こすような事態になってはなりません。それ故、私はG7ないしG8 における
  意見調整が非常に重要と考えています。というのも、ヨーロッパ諸国ないし国際
  的な合意を得ずに一方的な行動に踏み出せば、大きな乱気流を引き起こすこと
  になりかねないからです。

  ユーロの導入によりヨーロッパがダイナミックになったのではなく、ダイナマイトを
  抱え込むことになりました。このダイナマイトは世界金融システムを吹き飛ばして
  しまうような爆破力を持っています。これはヨーロッパもアメリカも明瞭に見て
  おかねばならない事実です。

  次のステップとして、何をユーロの選択肢とするか考える必要があります。勿論、
  以前の各国通貨に戻るのが理に適ったやり方で、これは疑いもなく高度工業
  諸国の利害と一致しますが、開発の遅れている諸国はそれに反対するでしょう。

  イタリアを例にとると、リラに戻れば、大幅な切下げとなり、大きなインフレに
  見舞われます。それ故、第一段階ではユーロを換算単位及びヨーロッパの
  通貨シンボルとして残すというのが私の考えです。そうすれば、各国通貨の
  換算基準が出来ます。また、1979年に造られたヨーロッパ通貨システム(EWS)の
  継続として通貨政策をコーディネイトする共同機関をつくればよいと思います。
  そうすれば欧州中央銀行は中央銀行ではなくなり、ヨーロッパのIMF となります。