【経済】ユーロ、対円で一時2年4ヵ月ぶり安値(143円台) 先行きに警戒感−ロンドン市場
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名無しさん@九周年:
というわけで、Noyer は当たり前のことを反復しただけですが、しかし現在
それを行ったことにより、同氏もフランスがユーロ導入により間違ったカードを
つかまされたことを理解したとの印象が強く生じます。フランス政府はマース
トリヒト条約のもたらす結果を見誤り、フランス国民がその罰を下したわけです。
国民の方が政治家より賢いというケースは歴史上珍しいことではありません。
問: アメリカはユーロに関し奇妙に矛盾した態度をとり、ユーロがドルの地位を
脅かすのではないかという生来の不安がある一方、今ではユーロが危機に
陥っていることについて人の不幸を喜ぶ態度が見られます。反面、目下の
状況(貿易、通貨)はアメリカにとっても破局的です。そこで質問ですが、
ユーロ危機とドル危機は同じ硬貨の裏と表で、世界通貨システムが全体として
新たなブレトンウッズ体制への再編を迫られているのではないのですか?
答: 世界中どこにも利口な政治家もいれば馬鹿な政治家もいます。アメリカの
利口な政治家達はユーロが問題の解決策にはならないことを初めから
知っていました。また彼らはユーロがドルの競合になることについてもそれほど
心配していません。彼らの危惧は、避けることの出来ないユーロ危機がドル危機、
世界経済危機、通貨危機に発展しないかということです。勿論これは現在の
世界通貨システムが最善だということではありませんが、中心となる二つの通貨
(ユーロとドル)が危機に陥れば、安定した世界経済の基礎がなくなります。
問: この問題には再度戻りたいと思いますが、先ずユーロ体制からの離脱の仕方
について質問します。その場合、心理的ファクターも役割を果たすと思いますが、
どのようなやり方で整然と離脱出来るとお考えですか?
答: 最初のステップは、ヨーロッパがユーロ導入により袋小路に入り込んでしまった
という認識が増大していることで、これはフランス、オランダの国民投票の結果
にも現れています。これに以下のような状況が加わります。すなわちEUが
東欧諸国に拡大され、生産性の低い諸国が今まで以上に通貨同盟に加盟すれば、
通貨同盟は終わりをつげます。