【経済】ユーロ、対円で一時2年4ヵ月ぶり安値(143円台) 先行きに警戒感−ロンドン市場

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711名無しさん@九周年
  最も明瞭な回答は1992年に、(後に外相となった)フィッシャーから聞きました。
  ヨーロッパ問題についてのフランクフルト大学でのパネルディスカッションで、
  レペーニス(社会学者)、私、フィッシャーが基調報告をしました。レペーニスは
  イタリア王国に統一通貨が導入された19世紀に生じた深刻な問題について話をし、
  私はユーロが導入されればヨーロッパにも同様な繁栄地域と貧困地域への
  分裂が生ずると発言しました。

  するとフィッシャーは、二人の専門家の意見に賛成だが、それでも自分はマーストリヒト
  条約に賛成し、緑の党にこの条約に賛成するよう「指示を与えた」と発言しました。
  大きな沈黙が会場に広がり、やっと一人の学生が、「それは一体何故なのか」と
  フィッシャーに質問しました。

  「アウシュヴィッツを経験した後に、ドイツの政治家は反ヨーロッパ的姿勢をとれない」
  からだというのがフィッシャーの答でした。ヒットラー、第二次大戦の生贄としてドイツを
  解体し-「紅茶に砂糖を溶かすように」(カール・シラー)-ヨーロッパに統合する。
  フィッシャーの答の解釈はこれ以外にはないでしょう。これがドイツマルクと国家財政の
  自立性を放棄したドイツの動機です。

問: フランスはユーロ導入を強行しましたが、今では[ドイツに次ぐ]第二の敗者で、先週
  Christian Noyer [フランス中銀]が通貨同盟加盟国はこのユーロ・システムからの
  離脱が可能であると声明しています。フランスは何を考えているのですか?

答: まず指摘しておきたいのは、Noyer は全く当然のことを言っただけだと言う事です。
  国際法に基づく条約は常に解約が可能で、国際条約は自国の利益のために締結
  されるもので、そうした基盤がなくなれば、たとえ解約条項がない場合でも、グロチウス
  の国際法定義では、条約の合法的解約が許されます。目下の状況で皮肉なのは、
  [通貨同盟条約には解約条項がないのに、今回フランス、オランダ国民が拒止した]
  憲法条約にはそうした条項があることで、EU憲法条約が国民投票で可決されたとしたら、
  何も通貨同盟からの離脱の論拠にグロチウスを引っ張りださなくてもすむわけです。